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2005年 04月 06日

ビジネスブログのお作法

3/31は年度末という事で、色々な企画が終了してしまい、事例として押さえておくのが大変だった。

そんな中で、以前少し触れたLet'snote Blogもひっそりと終了していたのだが、線香花火の最後の煌きのようにちょっとだけ光っていたことを知った。

きっかけは、「次のレッツノートに望むこと」トラックバック大募集という企画なのだが、これがスラッシュドットに取り上げられた事で、都合75件(記事では76件とあるが1件重複があるらしい)のトラバが付いたという話である。

トラックバック募集期間は、3/24(木)~3/29(火)午後5時という事で、3/24のエントリだったのだが、スラッシュドットの記事は3/29 AM9:02の投稿に基いているようである。

実際のトラバ一覧を見てみると、タイムスタンプ的にスラッシュドット記事以前と判断されるトラバは34本となっており、スラド効果であると明言できないものの、エントリ日時からこれだけ遅れて急増・5割以上を占めたのであるから、ほぼそうだと言えるだろう。

この件を教えてくれた知人からは、「『トラックボール希望』の話が多いのは、スラッシュドットに掲載されてここでネタ的に盛り上がったからだそうです。」というコメントが付いていたので、トラバ内容を良く見ないまま次のような意見を返した。

    76件というのは悪くないと思いますし、blogというものが有力サイトやアルファブロガーによって紹介されることで時により爆発的な反応を(良くも悪くも)引き起こす事は松下にも理解できたと思います。(76件は全然爆発ちゃいますが)

    ただ、今回の「トラックボール希望」で見えたのは、このようなWebを経由したシステムに反応するのは、やはりサイレント・マジョリティユーザーの声を平均したものではなく、ラウド・マイノリティ(造語。今作りました)の声の集合体になってしまうんだな~という事です。


その後、トラバの中身も検証しないまま見てきたような意見を言うのは問題あると思い、見に行ったのが、いかんせん深夜という事もあり、各blogサイトのレスポンスが極端に悪く、途中で嫌気がさして止めてしまった。

結局最初の幾つかを見る限り、それ程「トラックボール復活希望」に偏っているという印象も受けなかったのだが、客観的でないことに変わりは無い。

どうしたものかと考えあぐねていたのだが、中村友次郎氏が数えた結果を公表していた。

   希望           数  割合
トラックボール(オンリー) 9  12%
トラックボール(合計)   24  32%
ついでにトラックポイント  9  12%

3割の人間が「トラックボール復活」を希望している…と考えるのが早計である事は、ちょっと考えれば判る事で、これは「声を上げた人の意見」を集約したものであって、「声を上げない大多数の意見」は全く反映されていない。

本来であれば、これらの意見を整理・分類し、開発者の意見なども添え

・(購入希望さえ多ければ)即実現可能
・(担当者レベルでは)実現したいなぁ~
・ごめんなさい、ちょっと無理です
・ワロタ

みたいにし、更に無記名式アンケート・コメント・トラバなどで意見を募り、実際の商品開発にフィードバックし、それをblog上でレポートする、というのがメーカー系blogマーケティング・プロモーションの王道であろう。

まさにこれから!という所で、梯子を外すやり方は、「結局この人達はビジネスブログを活用する、という意味を理解していなかったなんだなぁ~」という感慨を強めただけである。

Let'snote Blog最終回は以下の言葉でまとめられている。

いよいよ今日がブログの最終日。
約2ヵ月という期間限定のブログですが、
皆さまのお役に立つお話をお伝えできたでしょうか?
初めての経験で不手際も多々あったと思いますが、
私たちにとっても、とてもよい経験をさせていただきました。


メーカーに対して、ユーザーが直接意見を述べ、メーカー側が真摯にそれに応える、という構図こそが、メーカーやブランドに対するロイヤリティを育成するものである。
今回の取り組みが、メーカーとユーザーそれぞれにとって、本当に「よい経験」だったのか、真剣に考えてみるべきだろう。

果たして、今回の企画がP&G「I love 困ったさんコンテスト」で、ミズタマのチチさんが感じたような事を残せたのだろうか?

参加する側にメリットを感じさせないようなBlog利用をするのであれば、単純にプレゼントキャンペーンやWebでの情報発信だけするような従来型一方通行型コミュニケーションで充分だと思うのは私だけなのだろうか?
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by lunatic-party | 2005-04-06 11:16 | プロモーション


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