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2005年 02月 08日

GREEは「クローズドなネットワーク」か?

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GREEやmixiのようなSNSはクローズドネットワークであり、個人情報が守られるから安全、だからインターネットでも安心してビジネスに活用できると一般的には思われている。

しかしながら、GREEの場合全ての情報が完全にクローズドネットワークの中にあるのではなく、部外者でも簡単に見えてしまう部分がある、という事はあまり知られていない。

ARTIFACT ―人工事実― さんのGREEで携帯番号をゲットという記事では、その問題点が指摘されている。

この記事以外にもSNSについての記事があり、「繋がってないと安心できない」事に対する指摘もされており、SNSの負の側面についてよくまとめられている。

これは以前こちらでも触れたことがあり、気になっている事なのだが今回はちょっと切り口が違うので深追いしない。

本題に戻ると、上記記事は「Google検索のちょっとしたコツで、GREE内でイベント告知などに掲示されている携帯電話番号を見ることが出来る」という内容なのだが、ここで問題なのはそういう「仕様」になっていることではない。

GREEサイドの「これは仕様であり、個人情報の漏洩に関しては自己責任で対処すべき」として、ユーザーに対して広く告知しない姿勢である。

グリー社長の田中良和氏に聞く「株式会社化の目的と今後の展望」

このインタビューでグリー代表取締役の田中良和氏は、自己登録とはいえ、所属企業や学校などの情報もユーザー以外でも閲覧できる点についての問いに対してこう答えている。

基本的には、情報を出すメリットも出さないメリットもありますので、個人個人で検討してもらった上で、ユーザーにGREEを使ってもらえればと思います。グリーとしてもどういうサービスの仕様やユーザの利用方法がもっとも良いのか、現段階ではまだまだ試行錯誤の状況ですが、僕個人としては、情報を出したほうがメリットのあるサービスを作っていきたいという考えですね。

お説ご尤もではあるが、ユーザーが「GREE内の情報は、会員にしか見ることが出来ない」という誤解をしている割合は非常に高いのではないだろうか?

それを知っていて尚、自己の責任において情報を公開すれば良い、と嘯くのはNTTがダイヤルQ2で、NTT DoCoMoが迷惑メールでそれぞれ大儲けしておきながら、社会問題化してから慌てて後手後手の対策を打ち、「悪用する方が悪いけど頑張って対策してます」と言うのと同根に思えてならない。

「安心できるコミュニティの提供のため、GREEでは「GREEへの参加には、既存のGREE登録者からの紹介」が必要という『招待制』が導入されています。」という惹句が偽りであることを見抜く術があるのなら教えて欲しいものである。

さらに田中氏は続ける。

4月から施行される個人情報保護法の内容も踏まえ、プライバシーポリシーの整備などを弁護士と相談しながら進めていきたいと思います。

この言葉こそが、法律で規制されたら仕方ないから考えますけど~という企業として利益を最優先するという姿勢を明確に表しているのではないだろうか?

少なくともWikipediaのように理想理念があって設立され、参加者の善意と自浄作用によって運営されているわけではなく、ビジネスとして株式会社が運営しているサービスにおいては、個人情報を出すことには何らかのトレードオフがあると考えて、自分自身でリスク管理をすべきではある。

しかし、それにしてもこういうポリシーで運営されている、というのは今回初めて知ったことであり、少々驚きを禁じえない。

本気でSNSをビジネスとして捉えるのであれば、もっともっと個人情報保護について敏感であって然るべきであり、そういう意味では楽天グループの一員としてもレベルが低いのではないだろうか、或いは楽天グループそのものが「この程度」なのか…?

ネット上でのセキュリティに関しては、徹頭徹尾懐疑的であるため、ECなどは殆ど活用していないため、楽天のビジネスについて考察するだけの材料は持たないのだが、今後もう少し状況を調べたいと思った。
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by lunatic-party | 2005-02-08 01:49 | テクノロジー


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