2005年 04月 21日
ボスコンが日本市場で成功した理由を自己分析している。 一強他弱市場において、犯しやすい間違いが2つあると言う。 1 同質化 トップ企業の良い点を分析して、それをそのまま自分の企業の良い点だと強調する間違い。 2 ベタープロダクト戦略 トップと同格であるとし、品質だけはウチの方が高いと強調するという間違い。 以下長いが引用。 これらの方法はたいがいの場合、役に立たない。このような競争環境においてなすべきことは、トップ企業の強みを徹底的に検討した上で、それと正反対のところに強みを設定し、自らがトップ企業の対抗馬であると名乗りを上げることなのである。 「トップ企業の対抗馬」というコンセプトはとても重要である。実は、このような1強多弱型の市場は、長い目で見ると2強の争いに変貌していくことが経験則として知られているのである。 日本では任天堂とソニー、NTTドコモとKDDI、イトーヨーカ堂とイオン、『少年ジャンプ』と『少年マガジン』、米国ならばコカ・コーラとペプシといった例がそれにあてはまる。圧倒的な1強の一人勝ち市場に見えたものが、長い期間の中では2強の争いに変わっていくのだ。 なぜそのような現象が起きるのかというと、市場にはトップ企業を好む人と同じくらい、トップ企業を選びたくない人が存在するからである。1強多弱の市場において多弱から抜け出てトップ企業の対抗馬に名乗りを上げたい企業は、後者の人々の心に働きかけなければならない。 ランチェスター戦略とはちょっと違うが、これはこれで参考になる考えである。 競争優位を獲得する最新IT経営戦略
by lunatic-party
| 2005-04-21 10:21
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